うどん屋に行ったら変なやつがいた

 

 

先日のお話。

お仕事が午前中で終わったので地元でお昼を食べようと思った。

そして某チェーン店うどん屋に入った。

お昼時ということもあり、お店の中はお客さんでいっぱい。

ついでに言っておくと、僕の住んでる地域は所謂学園都市なので学生が多い。

見た感じだとこのうどん屋の中には昼休みのおっさんと大学生が多いように感じた。

 

とりあえず、ちくわ天2つとおにぎり、うどんを頼む。

セルフサービスのお水を入れて席につこうと思ったが時間が時間のため、

なかなか座れそうな場所がない。

 

ふと周りを見渡すとカウンター席が座れそうなのでそこに座ることにした。

隣には女子大生がいた(当たり前だけど女子大生の隣に座りたかったわけではない。座れそうなのがそこだったのである)

そして席についてうどんを食べる。

うどんはまぁそこそこ。

ちくわ天はすごく美味しい。

ここのうどん屋さんはうどん屋さんではなく天ぷら屋さんに名前を変えるべきなのではないないだろうか?

そう思うくらい天ぷらの方が美味しいように僕は感じる。

そんなことを考えていたら左側からとても視線を感じる。

隣に座っていた女子大生だ。

気のせいように感じるがさっきからすごいこっちをチラチラ見ているように感じた。

 

そう思いながらも僕は箸を進める。

ちくわ天は美味い。うどんは微妙と思いながらうどんをすする。

相変わらず隣からの視線が気になる。

 

すると右隣のおばちゃんが席を立った。

 

ここで余談?だが僕は左利きで

食事の時に右利きの人が僕の左隣に座ると手がぶつかってしまうのだ。

 

つまり、左隣の女子大生は僕の左手が気になり、さっきからチラチラ視線を向けているのではないだろうかと僕は思った。

 

そして、丁度今、僕の右隣のおばちゃんが席を立ったので僕は少し右にズレて左隣の女子大生との距離を取ることにした。

 

「これでもう、チラチラ視線を送られることはないだろう。」

 

そう思ったのも束の間。

その女子大生は何故か、僕がズレたのと同時に僕に近づいて来た。

 

「いや、なんで?なんやこいつ。」

 

まぁ普通にそう思うよねー。

 

もはや僕の左隣にいるこの生き物が気になって

うどんに集中する状況ではなくなっていた。

 

なにがしたいんだこいつは?

怖い。

こんな感情が僕の中で湧いていた。

 

ちなみにその子の見た目は髪はちょっと長め。

肩ぐらいまで。

服は白い上着を着ていた。

ルックスは中の下ぐらい?()

 

 

もう、うどんに集中できねぇよ。

 

そう思いながらひたすらうどんを食べる。

ちなみにちくわ天はもう僕のお腹の中。

 

その隙にも女は俺を見ながら、うどん醤油をかけて食べてる。

 

僕はうどんをすする。

 

女はもう一度醤油をかける。

 

僕はうどんをすする。

 

女はもう一度醤油をかける。

 

 

いや、どんだけ醤油かけんの?

 

 

こうしてる間に女はご飯を完食したようだった。

 

そして相変わらずの僕の方をチラチラ見ながらスマホをいじってる。

 

僕はやっとうどんを食べ終わり、最後のおにぎりに手をつけようとしたところだった。

 

 

本当になんなんだこいつは。

 

そう思いながら鮭おにぎりにかぶりつく。

 

美味しい。

 

そしておにぎりも完食。

 

 

ごちそうさまでした。

 

心の中でそう唱える。

 

女はスマホをいじってる。

 

 

僕はこの場所を後にすることにして立ち上がった。

 

すると女も僕に続くように席を立った。

 

怖くなったので僕は早足で食べ終わりカウンター?にトレーを置いた。

その際すれ違う際にその女子大生は僕を見つめてニコッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しゾッとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやー、モテる男は辛いね。そう言い聞かせて帰路についた。

家に帰って自分を鏡で見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻毛が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー、あの女はずっと俺の鼻毛が気になっていたんだなー。

俺がモテるわけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(完)

 

 

 

 

 

ちなみにこれ俺の妄想じゃないからね。

本当にあった話だからね!

 

 

(完)